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2010年06月 アーカイブ

2010年06月06日

里山詣で

日曜日の8:00は晴れたら暗黙的にS氏と「大力山」へ出かける
約束ができているようなもので、魚沼をしばらく離れる前日も
小生からメールしてお誘いした。

ザックを背負った中年おじさん(一人は老人だが・・・)が
里山の登山口まで車がビュン・ビュン飛ばしてゆく道路端を
飄々と歩いているからして、快適なエアコンの効いた車内で
休日のドライブを楽しんでいる人たちから見たらさぞや
こっけいな風景に見えるあろうけれども本人たちは平気である。
立場が逆転していることが多くあるのだから・・・・

さて当日は珍しく誰にも会わず(マムシにも)往復した。
こんな日に限ってタケノコやワラビがそこそこ採れたり
休憩舎で飲んだ珈琲がすこぶる美味かったりして、
深まる濃い緑の峰々を眺めながらの会話も山好きの男の会話が
弾んだりで楽しい時間をすごさせていただいた。

下山時は緑のトンネルの間から溢れるばかりの光のシャワーを浴びながら
甘い花々の薫りを頬に受けて、おもわず目頭から
熱いものが流れてしまった・・・・

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緑のトンネル

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ウラジロ・ヨウラクとヤマツツジ

2010年06月09日

真岡・益子

真岡のビジネス・ホテルに滞在している。
真岡市はほとんどが平坦な土地が広がっているのだが
ところどころに小高い丘陵があって、そこに林が残されている。
そんな麓にはなぜか集落があってその丘陵が
電波到来の障害になっているのが調査対象地域なのだ。

山間部だけでなく平野部でもこれだけ難視聴地域があることには
従来のアナログ時代でも問題であったはずで今回の「地デジ化」でも
想定できただろうけども机上でのシュミレーションときめ細かな事前調査を
怠った結果が、今回の本放送直前の調査スケジュールとなっている。
電波は直進、反射が基本なのだが春先に芽吹く木々の葉が夏に向かって成長すると
その林を通過してくる電波は減衰しTVが映らなくなるのが明確な事実となってきた。

昨日は「麦秋」の風景をみることができた。
ビールメーカーから依頼された大麦が収穫の時期を迎えていて
水を張られて成長著しい水稲の隣に黄金色に輝いて刈入れを待つ風情は
なんとも不思議なもので、雪の降らない地方だけでのものだろう。

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麦畑の中に咲くポピーの花

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このような大きな門(小さな家くらいの大きさ)構えの家が多い

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道端にあったクワの大木に実ったクワいちご(たぶん山クワでなくマルベリー)
甘みが強く酸味はない

2010年06月13日

真岡・益子(2)

真岡と益子は隣あっていて風景はほとんど同じようなものだが
益子町に入ると「陶器」窯元や販売の看板が多くなる。
思ったほど多くのの観光客はいないけれども想像以上の
販売店が連なっていたり、その一部が飛騨高山の土産物通り風に
整備されていて驚いた。

調査地点が「峠の釜飯」で使われる陶器の釜を製造している工場の
まさに道路沿いだったので成型を終えた釜が乾燥されている風景が
風通しのために開かれた扉の間から見られたし、
登り窯で使う松の薪が積まれている風景やらが「焼き物の町」といった風情が感じられる。

栃木といったら「とち乙女」のブランドで有名な「いちご」があるが
その促成ハウスが点在していたが、すでに収穫を終えた苗は枯れて
来年用の子と孫の新たな芽苗は移植されているようだ。

個人宅の敷地内を借りて調査する場合も多い。
「難視聴調査」なので当然、その地点は難視地区なのであり、
住民の苦情を聴くのも調査仕事の役目でもある。
往々として暇な老人たちは話好きで、なかなか離してくれず
なかにはお茶などを勧められたりするので時間がなくて困るのだが・・・

最終日には益子の「陶器共販センター」で幾つかのものを買って
せっかく訪れた陶器の町の思い出にしたいと思っている。

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乾燥中の「峠の釜飯用釜」

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またまた発見した巨大門

2010年06月15日

益子・点描

豪邸

大きな門構えは何を意味しているのか、豪農?庄屋?
それにしても多くの家が大小は異なるものの本宅と大きさの変わらぬ門
大谷石で作られた蔵、幾つもある作業小屋
お寺の屋根かとも見間違う豊富な瓦を使った立派な寺社建築の本宅・・・・
魚沼の農家とは違うのだな・・・・

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豪邸の玄関先の彫り物がすごい


たばこの葉畑

以前にJTで仕事をしていた頃の知識として知っていたが
そのほとんどが輸入に頼っている原料しての「葉たばこ」は
価格や品質としても優秀であるから、かつて国策として奨励していた
委託生産としての国内葉たばこがまだ盛んに行われている風景に驚く
丁度、花が咲き始めたので1mほどの先端に
月見草のように咲くピンクの花を見ながら
昨今の禁煙ブームとの関係に少しばかり不思議さを覚えた。
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早くも咲き始めたタバコの花


屋敷林

これも北陸地方や群馬北部に多く見られるのだが
多くは冬の風避けが目的と思われるのだが、この地域の規模は大きく
広葉樹を中心にした樹齢100年を超える大木が密集している。
雪もあまり降らず年間を通して豊富な降雨の多い土地だから
樹木の生育には適しているのだろう(栃木県の由来は栃の木?)
それ巨大樹木が電波到来方向にあるとTVが映らないから自宅を含めて
近隣の家には邪魔な場合があるし、かと云って伐採もままならない。
今回の難視聴対象の地域に半分ほどがその原因と思われるから
けっこう功罪が多い昔からの伝承である。

瓦と大谷石

陶器の町であることや大谷石の原産地が近いせいもあるのか
いろんな瓦の種類、瓦が似合う屋根のデザインに眼を見張らせるものがある。
また蔵にかぎらず大谷石をふんだんに使った建造物も多く
焼物と石を使った住環境への応用は地産地消のたまものか・・・
そうそう、なぜか門のところに「かえる」の焼物や石細工が見張りをしている家が多い
これは関係ないか・・・・

2010年06月16日

真岡・益子(3)

そろそろ長期出張生活も飽きてきた、特に食事が・・・
ホテルの朝食のメニューが2回転以上したし、
お昼も選択肢がないわりに市街地まで戻らないと飲食店が無いのが悩みで
期待の外れた店が多い。
それでも本当に目の前で中華麺を見事な延ばし方をしていた店は
ウドンくらいの太さであったが価格のわりにビンゴ、
昨日の畑の真ん中にあった「手打ち蕎麦」も麺のコシは合格だが
ツユが自前ではさなそうな感じで価格のわりに残念だ。

夜は毎日外食するわけではないので
部屋でビールと仕入れた少々のツマミで終えることが多く、これも限界がある。
生まれて初めてケンタッキーなる店で買い物、「ハバネロ・ボンレス」なる
辛いと云われている唐揚げを買ったが自分が育てたハバネロに比べたら
辛さが足りないように思えたが、まあこんなものか・・・

昨日は屋敷林の片隅で「もみじイイチゴ」を発見
さっそく採って同僚と食べました、彼は初めての体験とか。

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このフレッシュな黄色がたまらない・・・

2010年06月18日

栃木ツアー最終日

よほどの問題が発生しなければ本日がいよいよ最終日、
予定よりも3日ほど早めにスケジュールが短縮できそうだ。
覚悟していた梅雨の影響も少なく、良視聴ポイントが多かったので
1ポイントあたりの所要時間が少なかったのと全ポイントが近くて
移動時間が短かったのが効率よく作業ができたのが勝因であろう。

真岡・益子地区での印象

・中学生の子供たちが礼儀正しく挨拶してくるのが快い、学校の指導か親の躾か?
・小麦、大麦や葉タバコ生産が盛んである
・とち乙女(イチゴ)のハウス生産には冬季の凍結防止に清冽な水が必要とかで
 水量豊富な川が多く見受けられた。
・住宅を取り囲む樹木の頑強な垣根は、その昔使われていた木造の蔵への
 夏場の日差し除けが目的であったとの事
・寺院造りの家が多いのは「日光・東照宮」等などの建築に参加した宮大工が
 多く居たのがその理由かもしれない。
・屋敷林に多い巨木
・茨城、栃木、福島の方言は非常に似通って聴こえるのは自分だけ?

さあ、最後の調査を終えたら二人きりの打ち上げパーティが待っている・・・ 

2010年06月21日

無事に帰宅・・・

ささやかな「打上げ」を終えて就寝、
やや増えた体重を気にして後半は飲食をセーブしていたので
最後の朝食もご飯、納豆、鮭の切り身、野菜サラダ、味噌汁と
シンプルな正当・日本食を頂いて7:30には2W近く滞在したホテルを
チェックアウトして栃木県から群馬県を経由して戻ることにした。

最初は日光から中禅寺湖、金精峠越えも思いついたが土日の混雑や
天候を考えてノーマルで最短移動を考えたわけなのだが
「北関東道」は途中で途切れているのでしばらく一般道を走るから
昨今、地物野菜を求めて「道の駅」に併設される朝市が評判とのことで
2ケ所ばかり立寄って野菜などを仕入れたりする。
トマトと胡瓜はさすがに新鮮で、初夏が早い関東の地物を籠に、
さらに「淡竹」と「真竹」のタケノコや「山椒の実」を購入した。

水上まで一般道を走って「温泉まんじゅう」を買ってから高速利用
「谷川岳の水」を500mのペットボトルに10本ほど詰めていよいよ魚沼へ
雨上がりの魚沼の緑はさらに濃さを増したようで快い。

到着してすぐに畑の様子が気になったが移植した「アイヌ・ネギ」は元気だし
「サルナシ」はすでに花が散って小さな実が付いていた。
「朝顔」の芽も出始めて「にがうり」の芽も順調そうである。
「タワラ・グミ」は真っ赤になって垂れ下がり完熟したそれは渋みも少ない。
いちごは残念ながら最盛期を終えて結局1、2個しか口に入らず・・・

さっそく料理三昧

恒例の夏野菜とショルダー・ベーコン炒め

新玉ねぎと新ジャガが出回りはじめるとその素材を使った料理に眼が向く、
新玉は素揚げやサラダなどのシンプルな食べ方も良いのだが
ジャガイモ、トマト、インゲン、ベーコンと炒めて食するのが梅雨時のビールに合う。
さっそく「きんちゃんハム」でベーコンを購入し、あとは出張帰りに買った食材を使って
作って食べたが、新玉の甘味とトマトの酸味、ベーコンの塩分が絶妙
結局、調味料は少量の塩と胡椒のみで最後に振りかけたオリーブ・オイルが勝負かな。

タケノコの煮物

確かに「真竹」と「淡竹」(ハチク)はエグミがなく
湯がいてすぐに調理に使えるのだが、節の部分は固くて取り除かなくてはならない。
それでも魚沼の民としては季節外れの「タケノコ」なので
やや濃い目の味付けで「油揚げ」と一緒に炊き上げてみた。
どうしてタケノコは油揚げと相性がいいのだろう・・・・

フキの煮物

出張出発前に一度採取して作ったのだが雨が降り出すとさらに畑脇のフキが成長し
茎が硬くなる前にという事で早朝にその半分ほどを間引きして湯がき
茎と葉をそれぞれ冷水に晒し、茎は丹念に筋を取り除き、葉は細かく刻んだ。
それぞれ酒と醤油、それに昆布とカツブシの出汁で炊き上げたのが
さっそく食卓に・・・・酒が美味すぎて、飲みすぎ注意!!

山椒の佃煮

今回がはじめての挑戦なわけで、山椒そのものには興味があったが
山椒の実が成る木そのものに出会うことが少なかったせいもあり
もっぱら完成品にしかお眼にかからなかったが、
今回は採りたての「山椒の実」がかなりの量、入手できたので
まずはそのものを酒と醤油のみで佃煮を作った。
一粒口にしただけで口内がシビレて、同時に濃厚な香り、
大好きなウナギの蒲焼に振り掛ける「サンショウの粉」を越えて
四川料理の本格「麻婆豆腐」に振り掛ける「粉サンショウ」の如く・・・
次は「ちりめん山椒」にチャレンジ予定

2010年06月27日

花の平標山

4:00にセットした目覚ましが鳴る前の3:00に起きてしまった。
そういえば3:30からはサッカーW杯のデンマーク戦キックオフだったと
TVの電源を入れたが、出発前の準備で最初の得点は見なかったのが残念、
4時すぎには窓の外に薄っすらと明るくなってきたので車に乗り込んだ。
さすがに早朝の関越道は空いていて30分ほどで湯沢に降り立ち、
コンビニで朝食のサンドウィッチを購入後R17を苗場方面へ。
元橋にある登山口の駐車場にはすでに数台の車が停まっていて
車内で朝食を頬張っている間に数人が出発していく、いずれも単独行だった。

5:24、ラジオにて日本チームの決勝リーグ進出を確認して肌寒いほどの冷気漂う
駐車場を出発してすぐに「松手山コース」の急登に取り掛かる。
途中で汗ばんできたのであまりの涼しさに羽織っていたブルゾンを脱いだが
送電線鉄塔までの急登は予想よりも楽に歩けて1時間で視界が開けた稜線に出た。
背後には常に苗場スキー場の雪の無いゲレンデが見えているのが不思議な感じで
いかに「平標山」が登り易い山であり訪問者が多いか頷ける。
松手山のピークも難なく越える頃には先行していた数名の単独行に追いつき
ちらほら現われた高山植物の花達が疲れた体に気力を蘇らせる。
8:00過ぎ、約2時間半で「平標山」山頂に到着、心配した高い気温に悩まされずに
運動不足の老体もなんとか耐えてくれた。

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平標山と仙ノ倉の間にあるお花畑

せっかくだからと目の前に迫った「仙ノ倉」を往復する事に、
小休止後の重い腰を上げて階段状の木道を下り始めると
まさにハクサンイチゲの群落が眼前に広がっていろんな花達が次々に現われてきた。
やがてハクサンコザクラが混じりチングルマ、ミヤマキンバイなど
「花の山」にふさわしいお花畑がなだらかな斜面全体に散らばっている。
ほどなく「仙ノ倉」に到着するとそこからは谷川岳の双耳峰、急峻な岩壁を見せる万太郎山
遠くには尾瀬の山々などがパノラマ展望で迫ってくる。
バナナとグレープフルーツで英気を養った後
遠い山並みを眺めながらひとりぼっちの山頂でしばしの眼の保養をしてから
再び「平標山」に戻ることにしたが、次第に登山客が増えはじめてクロスする事が多くなった。

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ハクサンイチゲ
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ハクサンコザクラ

風も弱く陽射しも高い雲の遮られて絶好の登山日和、
今回は半袖のシャツ1枚に下はCWXと短パン、それでも汗は滴り落ちるが
活動中の疲労感はほとんど感じ無くていよいよ下山にとりかかる。
「平標山の家」で豊富な水とまたもや一人っきりで落ち着いた昼食も摂れたし
めずらしく登山靴まで脱いでソックスを乾かす余裕さえでてきた。
(実は今回は登山靴のインナーソールを交換したり登山専用の「Xソックス」を導入した)
1日6時間以上歩くと今までは必ず小指の外側に靴ズレの症状が出て悩みだったが
今回はかなり症状を抑えられたような気がする。
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ミヤマキンバイ
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チングルマ
持参したペットボトル3本に山小屋お勧めの「名水」を詰めてからいよいよ
本格的な下降に取り掛かるのだが林道まではグイグイと高度を下げて
太い樹木が林立する急斜面を終えると今度は広い林道のダラダラ歩きが始まる。
この林道歩きが好きになれないがまだ舗装されていないのと緑のトンネルのおかげで
午後なのに涼しい歩行ができたことが嬉しかった。

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ハクサンチドリ
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ヨツバシオガマ
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ツマトリソウ
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ワタスゲ
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ウラジロヨウラク             イワウチワ

2010年06月30日

新潟100名山

2008年の9月に取材依頼で登って原稿を書いた本が漸く「新潟日報社」から上梓された。
われ等が担当したのは「駒ケ岳」のみであったが写真はY画伯、記事は小生ということで
最終のゲラ修正を先月に終えた後、本日見事に製本されたものが届いた。
紙質もよく写真も素晴らしい、其々の山に通い詰めた人が書いたものが多く
素人の小生が筆を走らせた稚拙な原稿はやや恥ずかしい。
(なんと遠景であるが小生の姿が映っている写真が挿入されている・・・)

税込みで2730円とやや高価な気もするが、
新潟の山の最新情報を知るうえでは地図とガイドブックの他にこれがあれば
夜長、ページを捲りながら山旅への夢想を掻き立てるひとつの道具であるかもしれない。

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新潟100名山の宣伝ポスター

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