北海道の印象 追伸

赤い線が今回の周回コース
総走行距離5,000kmを越えてしまった今回の「北の国」での仕事は電波調査。
まあ2011年までの期限が迫っている「地上デジタル」絡みであるが
内容はかなり技術的なものなので割愛する。
東京都心(東京タワー基点)、関西(生駒山)と続いてきた案件が
ついに北海道まで広がってしまった。(微妙に内容は異なるのだが)
いずれ本州の県庁所在地にも広がるかもしれない・・・・。
さて初日は夕方フェリーで着いた苫小牧から浦河の手前の静内まで走って宿泊
翌日は静内から浦河市街地まで走って雨の中で仕事、開始日から雨では・・・と
ややうんざりするが「梅雨の無い北海道」を信じていたから少し我慢。
浦河市には数日滞在、まさに競馬馬の街という風景の中で
電波送信所を中心に測定する為「カムイ岳」の麓の林道から
太平洋の海岸端まで走り回って一日大体200kmほどの走行。
長靴まで買ってしまったほどの豪雨続きの浦河地区を終えて
次の送信所である釧路までは調査で走った襟裳岬をショートカットして
峠を越えて広尾に出たのち、あとは帯広を横目に見ながら
ひたすら北上、移動だけで半日以上かけて走った。
こんな時に晴れてしまうのだから憎いものである。
初めて北海道の地を訪れたのは会社の後輩で免許取立てのH君と
上野から青森まで夜行列車、青函連絡船で函館、レンタカーを借りて
姉の住む八雲へ、寝具を積み込んで最初の野宿(車での宿泊)は
襟裳岬だった、そして「黄金道路」と云われていた広尾までの海沿いの道路。
(それは美しい風景の意ではなく補修工事で莫大な予算を食い尽くした道路の意)
今はどんな道路になっているのか見てみたかったのだが・・・・。
釧路はけっこういろんな所から道路が集まっていてその主要道路沿いに調査ポイントがある。、
釧路湿原のまわりをウロウロしたり林道を走って尾根を2つほど越えたり
いろんな釧路付近の姿を見させていただいた。
原野、牧場、農場、湖沼、漁港、水産加工工場、実に多彩な顔を持っている釧路である。
4日ほど滞在して「霧にむせぶ港町」の海の幸をたっぷりと味わった。
仕事中の湿原で見かけた丹頂ツル
釧路からいよいよ内陸に向かうのであるが移動日を利用して厚岸や霧多布
納沙布岬、野付半島まで足を伸ばしてしまった。
当然、そこは牡蠣の名所であったり花咲カニの本場であるわけで
道路沿いの店で牡蠣(生食と焼き)とシマエビ(踊り食い)だけは食した。
その日は摩周湖の近くにある川湯温泉で移動日+休養日を楽しんだ。
翌日は峠(残念ながらカーナビは美幌峠を指定しなかった)を越えて北見入り、
北見は今まで見てきた湿地帯や原野の風景と異なって広大な農地が広がっていた。
いずれにしても山に囲まれた盆地で、まさに「ぼんち祭」なるものが開催中であった。
とにかく玉ねぎ畑が多く、あの独特の香りが農地に漂っていたのが印象的。
それに「ハッカ」の生産地としても世界的に有名らしく、歴史ある生産地だとか。
幼い頃嗅いだ、母が「ハッカ」の小壜から取り出した強烈な香りを思い出してしまった。

小振りだが新鮮な取り立ての厚岸牡蠣
これから皮を剥かれて胃袋に入るシマエビ
さて北見は狭い土地なので滞在は2日間と少なくそこからは有名な「層雲峡」を越えて旭川に向かう。
豪雨の中石北峠の長く曲がりくねった峠道をガンガン飛ばして行くのは
地元の車ばかりで、北海道の人たちは「地元ルール」があるらしく
信号の黄色はゴーで、制限時速は捕まらねばOKで30Kオーバーは普通。
どうりで死亡事故が多いわけだ。
上川あたりから風景が変って水田が見え始めた。(確か札幌付近まで稲作が盛んに行われている)
途中の案内看板にやたらに「旭山動物園」の文字が目立つようになって
さすがに昨今のブームに便乗した観光客囲い込み投宿したホテルにまで及んでおり
入場券セットの宿泊パッケージがフロントで宣伝されていた。
どおりで子供連れのファミリーが多く泊まっていたし、他のホテルの予約が不可能だったわけである。
旭川も各方面からの道路が集まっている地方都市で、今までと異なって車の数がかなり多くなったし
大規模店舗が目立ってきた他方、老舗デパート「丸井・今井」という有名が店仕舞いの
売り出しを行っていて地元のニュースでも大々的に報道していた。
幌加内の蕎麦が一番だという
旭川から札幌の間は高速で移動して時間短縮を図り札幌郊外から調査活動を開始した。
今回の調査で一番範囲が広く難コースがありそうな地域である。
電波送信所はスキー場で有名な手稲山で北は石狩を越えた海岸沿い、西は小樽、
南は支笏湖、北は岩見沢までが調査範囲となっていてこれを4日間で廻り終えるのはかなり大変。
最後は渡島半島の外れにある「江差」で札幌からの移動は大変な距離であった。
早朝、札幌から高速で八雲まで走ってそこから山越えして昼過ぎに漸く到着、
昔は「ニシン漁」で栄え、「江差追分」で有名な町であるが今は観光客もほとんど居らず
閑散とした街であったが魚だけは地元の港に揚った新鮮なものが入手できるらしく
飲食店で食べた地物鮮魚は格別である。
最終日は江差からどうしても函館に向かうことになって半島の先端をグルリと廻った。
道路は素晴らしく、常に右手に凪いだ海を見ながら函館に至り予定のホテルにチェックイン。
全てのデータを送り終えた翌日はフェリー乗り場である小樽に移動するだけで
遅めの出発ということにして大沼公園をかすめ再びの八雲を過ぎてから
寄り道すすることにしたニセコにある「五色温泉」で硫黄臭たっぷりの湯に浸かり小樽に向かった。
小樽では今回のツアーの打上げということで、夕暮れ時の居酒屋で生や焼いた魚を食べ
最後のチャレンジであった極上ウニを胃袋に納めた。
翌朝、雨に煙る小樽港を後に長い北海道のツアーが終わった。
さて先週は東京で1週間、CAD入力作業のお手伝いで出稼ぎ、
晩夏の灼熱日を事務所で缶詰状態だったが
来週は再びの北海道は富良野地区で新設された送信施設の受信調査にでかける。
十勝山脈はもう紅葉が始まっているかな?