何度か誘われていたがスケジュールが合わなくて訪問できなかった
只見にある「沼の平」へ出かける機会を得た。
R252が冬季閉鎖から開放されて魚沼から只見町へと容易に
抜けられる時期がやってきたのと雪解けの具合を見ての出発であった。
早朝に5人の山人は1台の車に同乗してひたすらに新潟と福島の県境へ、
昨年の同時期に「鬼ケ面」を登ったのと同じルートで走るが
今回のほうがあきらかに暖かいし、雪も少ない。
田子倉ダムサイトから只見の町にかけては桜が満開で
なんともいえない風景であった。
今年は3月末の東京の桜から始まって5月初旬まで2ケ月間も
いろんな桜を楽しませてもらったわけだ。
叶津の集落を抜けて会津側からの「浅草岳」登山口の先に
車を停めてすぐに尾根に取り付いて「山神の杉」まで小1時間
前半は落葉が敷き詰められた旧街道を歩き、
途中からは雪が張り付いた斜面をトラバース気味に進む。
いよいよ「山神の杉」から浅草岳への登山道と別れて
うっそうとしたブナの古木が聳え立つ樹林帯を歩く。
久しぶりの雪原歩きに新調したスパイク長靴が小気味よく
よくよく自分は「雪上歩き」がすきなのだなと確信。

<<山神の杉)>>
一番の難所である川の渡渉、雪解け水がゴウゴウと流れる
渓谷の一番流れが緩く、浅い場所を探してなんとか渡りきる。
(当日は長靴必須でザイルも持参していたが・・・)
渓谷から10mほどの河岸に上がると最初の湖沼が現れるが、
なんとカモの生息地になっているらしく威嚇される。
まだ新緑には少しばかり早いらしく肌寒い感じの風景だが
林立する大木はコケむしたブナが多く手付かずの古代を感じた。

<<湖面に映る残雪の山)>>
幾つかの湖沼を巡ったが、まだ雪の下に眠ったものも多く
五色沼に匹敵する碧の沼にはお目にかかれなかった。
気温は高く、雪面を渡ってくる風が心地よい。

<<溶け始めた湖面の雪)>>
大きな沼の辺でT夫人の心尽くしのお弁当を食べながらゆるゆると過ごす。
帰りは川に倒れたブナの大木を橋がわりにして急流を渡り
川の増水を予測した午後には「山神の杉」に到着していた。

<<巨木群と湖沼)>>
下界への下りは標高が下がる毎に気温の上昇を感じて
まるで夏山のような錯覚を覚える。
予定よりはかなり早く行動を終えて帰りは田子倉ダムサイトや
県境の峠で桜を愛でながらの帰途であった。

<<残雪・新緑・桜)>>