« 2007年05月 | メイン | 2007年07月 »

2007年06月 アーカイブ

2007年06月01日

初夏の収穫

我が家の畑の隅に「フキ」が増え始めた。
もともとは土地を整地するするのに運び込まれた山砂に根が付いていたのだろう。
それほど肥料も必要としない山菜の一種だが2、3年前から急に「フキノトウ」が
出始めたのと同時に根がどんどんと張ってきて畑の隅を征服してきた。
雑草取りを兼ねてそのフキをだいぶ採ったので調理した。
同時に採ったのが「アサズキ」の玉でこれは軒下で乾燥させる。

フキは濃い目の出汁とお醤油味で佃煮、薄めの味付けで当座煮を作ったが
これが日本酒の肴にうまくあうしアサズキは薄皮をむいて生食すると程よい辛さ。
他にはワラビの油いためが食卓に並ぶと初夏の味が漂う。
天候が不安定なこの数日はどうしてもヌル燗の日本酒が恋しい
野菜がほとんどの食卓に申し訳程度に唯一の動物性たんぱく質・魚の干物が並ぶのだが
さほど肉体労働をしないわれ等には丁度良い。

今朝は雨上がりの畑でイチゴを収穫した。
1昨年貰った数本の苗からどんどんと株が増えて今年は白い花がたくさん咲いたので
期待をしていたら小粒ながら甘酸っぱい完熟の実を届けてくれた、
やはり「種菌」をもらって増えつづけている「カスピ海ヨーグルト」に入れて楽しもう。

サルナシの蕾も膨らみアイヌネギの花もだいぶ咲いた。
ひと雨毎に植物達は精気を漲らせて成長している。

20070601_fuki.JPG

実生から育てた「栃の木」とフキ

20070601_sarunashi.JPG

成長を続ける「サルナシ」

2007年06月02日

久しぶりの里山

仕事やら天候やらで里山詣が滞っていたが
6月の声を聴いてようやく訪問できた。
2週間ぶりの歩行では呼吸が乱れたもののタイムはなんとか維持。
けっこう早い出発だったが先行者が居たのには驚く、
途中で追い抜いてから頂上でお話をしたら2年ほど前に
守門からこの近くに引っ越してこられた夫婦で
共通の知人がいたりした、これでそんな方が2組目である。
それも山で会うなんて・・・・・。

頂上付近でワラビを2束ほど採って下山路ではタケノコも採れた。
これでまた数日間は朝の味噌汁の実には困らない。
昨日は銀山平で山菜採りを生業にしている友が「木の芽」と「XXワラビ」という
今まで見た事もない山菜を手土産に拙宅を訪問したので、これまた
春の終わりに相応しい山菜料理に舌づつみをうった。

いい汗をたっぷりと流して新しい季節を迎える気持ちを整えた。
さて、今年の夏山シーズンはどこに足をむける事になるのだろうか・・。

20070602_urajiro.JPG

ウラジロヨウラクの一種

20070602_syoujyoubakama.JPG

咲き終わって種子を付けるショウジョウバカマ

2007年06月06日

スローフード

ようやく露地物夏野菜を味わう季節になった。
もっともそのほとんどが知人の畑で採れたものであるが・・・。

ラディシュ(20日大根)
赤い親指の頭ほどの玉が土から顔を見せているものを間引いて
水洗いした後に細かいヒゲ根を取り除いてから生食する。
葉の部分も湯がいておいてお浸しなどでいただく。

アスパラ
豊富な栄養分を吸い込んだその芽はニョキニョキと伸びてくる。
折り採るとその切り口からはキラキラとした水滴が零れ落ちるのが新鮮さの証拠。
湯がいたあとにラディシュと白い皿に盛り付けるとそれだけで芸術。

イチゴ
多分、ダナー種だと思うけど2、3株貰って畑の隅に植えておいたら
今年は増えに増えて1昨日は小さなザルに溢れるほど摘んだのでジャムを作った。
潰したらその水分の多いこと、砂糖を加えてクエン酸で味を調える。
1時間ほど煮詰めて保存用ビンに、パンやヨーグルトの友
そうそう肉料理のソースに少しばかり入れると
その酸味がバルサミコ同様にいいハーモニーを醸し出した。

2007年06月10日

清貧とグルマン

このところ我が家は野菜中心の食事が多い。
かつて政府行政調査会 の会長や経団連の会長も勤めて日本経済界の重鎮であった
「土光敏夫」氏の清貧な食卓を雑誌「サライ」で特集したことがあった。
質素な食事を自認していて「メザシの土光さん」としても有名であったが
身に付けるものや道具なども古いものを大切に使い黒塗りのハイヤーなど使わずに
バスと電車で東芝や石川島播磨重工に通ったとのこと。
そんな氏の精神に目蓋の裏を熱くして記事を読んだ覚えがある。

昨今、禅寺でもない限り「一汁一菜」の朝食は無いが
飽食・バブルの当時は非常に斬新なライフスタイルとして印象的だった「土光流生き方」、
その後「清貧の思想」なる本が出版されたり
成人病に対する問題提起で「ほどほどの食事」が注目されている。
小生は晩酌をするから「ご飯」のおかずよりも「肴」としての皿が多い。
そのほとんどが野菜や山菜中心の料理なので皿数は多くても
カロリーは少ないし原価は廉価である、
大根の皮や葉までも調理するし出汁を採り終わった昆布などは糠味噌や
昆布の佃煮になってしまう。

先日はマドナルドに対抗してアメリカから新たなチェーン店が再上陸した
ニュースを見たら大きなバーガーに齧りついている老若男女の姿を見るに
大食漢(グルマン)が美徳のようなコメントを発するコメンテーターにはうんざり。
その対極に日々の食事すら摂れない人たちが存在することを承知しての
言動かと・・・・。

やがて食料自給のバランスは崩れ、輸入に頼る日本の食卓は
グローバリズムという言葉のまやかしに溺れて疲弊する。
その時になって、かつて戦中・戦後の混乱期に猫の額ほどの土地に
食べられる野菜を競って作った事実を思い起こすのだろうか。

野山に花が咲き乱れて天然の果実が採れ始めた。
クワの実や苗代イチゴが道端に垂れ下がっているのを
子供達が下校の途中に採っているのを見ていると
魚沼の子供達は少なくとも自然の恵みを知っているのだと安心した。

2007年06月19日

再び「北の国」から

仕事のトラブル対応で「北海道」に渡った。
今度は新潟からフェリーで小樽まで18時間の船旅、
4:30に小樽に入港してから札幌まで走って8:00には客先と
「歌志内」までの高速走行になった。
前日が北海道の各地で30度を越す真夏日だったとかで
当日も晴れていて気温は高いが湿度がなくて爽やかだった。

トラブルは漸く原因も明確になって対応も終えた時点で
心は帰りの日程を2日延ばしてのショート・トリップのスケジュールにいってしまった・・・。
当夜は札幌に泊まって翌日は友人のお勧めスポットである
ニセコスキー場近くにある「五色温泉」に立ち寄る予定で
札幌から中山峠に向かったものの冬景色しか記憶にないので
雪の無い定山渓や中山峠は別の場所に来たような印象である。

峠では他の車が道端に停まっているのを観察していたら
どうやら「タケノコ」採りの最中らしく、小生もヤブに分け入ったら
2握りほど採れたので豊富な植生に驚く。
やがて羊蹄山を廻りこんでニセコスキー場にたどり着いてから
標高を上げ始めて「五色温泉」へ・・・。
大好きな白濁した露天風呂にたった一人でつかってのんびりとする。
あとは途中で予約した「洞爺湖温泉」の宿に向かうだけで
ゆっくりと北海道のドライブを楽しむ。

洞爺湖に近づくと来年にサミットが開催されるホテルが山の上に聳え立つのが見える。
地上での保安環境はかなり有効だろうが空中からの攻撃には弱そうな地形だ、
果たして北海道の景気が浮上するのか、オリンピックと同じで終わった後の
揺り返しが大きいのかは過ぎてみないとわからない。
「洞爺湖温泉」の湯はまあ、何の特徴もないやや茶色がかった湯であった。

翌日、値段のわりに満足した食事の内容に納得して「苫小牧」フェリー乗り場へと目標設定、
朝刊で見た記事に影響されて「オロフレ峠」経由で「登別温泉」へ向かう。
当日、展望台までの道路が冬季閉鎖から開放されとかで駐車場には
近くの山好きのグループが数グループ居て、親切にも花の有り場所を教えてくれた。
長袖の雨具を着込んで霧が流れる山道を数分歩くとそこは
「シラネアオイ」、「ツバメオモト」、「マイズルソウ」、「エンレイソウ」などが咲き乱れている。
緯度が高いから標高プラス500mくらいの環境なのだろう。
なんともいえない幸福感を味わって途中から戻る。

峠を降りるとそこには「カルルス温泉」があって、登別温泉を避けて
そこで立寄り湯を楽しんで昼食を摂った。
あとは苫小牧まで海沿いを走ってフェリー出発の夕方を待つだけである。

2泊3日の走行距離は400kほどで初夏の北海道を楽しんだ。
これからがハイシーズンで、猛暑の予測が報道されている昨今だから
今年の北海道は混むだろうな・・・。

200706_sankayou.JPG

エンレイソウ

200706_siraneaoi.JPG

シラネアオイ

2007年06月23日

来週満開?

新潟県の梅雨入り宣言があった3日目、
晴れるという天気予報、この時期の浅草岳は2年ぶりかな・・・。
前回もそうだったが衝動的に前日に山行きを決定した。
まあ、近い山だし天気もいいし、なによりも「ヒメサユリ」を見たかったわけで
寝る前にザックをチェックをして冷凍庫に500ccのペットボトルをほうり込んだ。

一夜ああけると昨夜までの雨がピタリを止んで5:00には青空が見え始めた。
朝食は登山口で食べることにしてまずは出発する。
朝の冷気が漂う山沿いの街道を稜線の霧がどんどん空中に飛散する様を見ながら
浅草岳の麓にある大駐車場に車を進めたわけだが、なんとすでに数組のグループが
出発の準備をすすめている。
おにぎりを2ケ胃袋に押し込んで6:30に出発。
コースは急登の「ネズモチ平コース」、朝露に濡れた草木の緑が瑞々しい。
3つ目の沢を渡りおえると漸く急な登りが始まり、汗が滲み出す。
そろそろこのコースに一箇所だけある「ヒメサユリ」の咲くガレ場に近づくころ
右側に雪を残した沢をが突き上げる「嘉平与ボッチ」が樹木の間から姿を見せた。

咲いていました、道端の1本は蕾、日当たりの良いガレ場にはいつものもう1本が満開。
前回と同じように朝日に輝いていた。
まずは満足して頂上へ急ぐ、あっけなく「前岳に着くと思いのほか残雪が多い。
「ゴゼンタチバナ」「マイズルソウ」「ウラジロヨウラク」いろんな花が咲いているが
木道沿いの「ヒメサユリ」はまだ蕾が小さい。
漸く頂上付近で1,2本見つけたらその付近に「シラネアオイ」も咲いていた。
「天狗の庭」まで足を伸ばそうとしたが登ってきた人に聞いたら避難小屋付近も
「ヒメサユリ」は咲いていないといので途中で引き返して下山に取り掛かる。

むしろ「桜ゾネコース」の途中に咲いていた「ヒメサユリ」のほうが
よく開いていたのが印象的で、何枚か写真を撮ってから一気に下った。
10:30にはすっかり陽射しが強くなった駐車場に到着。
梅雨の合間に出かけた貴重なひとときであった。

20070623_hime1.JPG

朝露に濡れるヒメサユリ

20070623_hime1.JPG

稜線のヒメサユリ

20070623_urajiro.JPG

ウラジロヨウラク

2007年06月25日

雨上がりの朝

数箇所で「アニヤンマ」の羽化する姿をみた。
まだ羽根が乾いていないし表皮の縞模様が濃くなっていないが
強い陽光の下で飛び立つのも時間の問題かと思われる。
オニヤンマが自分のテリトリーをクルージングして獲物を探す姿は
幼い頃によく見かけたものだがこんなに多くの個体を見つけたのは
久しぶりのような気がする。

前夜にはホタルの飛ぶ様も見たので、近くを流れる水路が次第に
綺麗になってきたのだろう。

我が家の庭や畑のいたるところに今年生まれたばかりの
アマガエルの子供を見かけるようになった。
親は藤棚の上で時折、体の大きさに似合わないほどの大きな鳴き声で
ギャアギャアわめいているが、子供はおとなしい。
親の大きさの1/5くらいだから小さな葉の上に居ても良く見ないと
見落とすほど周りの緑に同化している。

まあ天敵に狙われることなく健やかに育ってくれることを祈ってやまない。

20070625_kaeru1.JPG

アマガエル1

20070625_kaeru3.JPG

アマガエル3

20070625_oniyanma1.JPG

オニヤンマ

2007年06月29日

鷹ノ巣から平ケ岳へ

平ケ岳の「鷹ノ巣コース」日帰り登山に誘われた時はひとしきり悩んだ。
どう計算しても往復10時間ほどが必要なコースであるし
体力の衰えた自身がその苦難に持ち堪えられるかが疑問だったからである。
熟考5分、他のメンバーの気力に押される形で参加を決めてしまった。

深夜3:00に集合して、銀山平経由「鷹ノ巣」へと向かう、
奥只見湖の湖畔を回り込む国道352は銀山平から県境である「鷹ノ巣」
を経由して「尾瀬」の玄関口である福島県・桧枝岐へと繋がっている。

途中、野兎に2回ほど「ヨタカ」と呼ばれる夜行性の鳥に
何度となく車の前を横切られながら夜明けを迎えた登山口に着いた。
なんとも中途半端な昨夜の睡眠と体が覚醒していな状態で歩くのわけだから
かなりのペースダウンを覚悟してトップを希望する。
後ろから追われる形でないと気力が維持できそうにないわけで、
ダイクラの痩せ尾根でびっしょりとシャツを濡らすほどの汗を搾り出した。
起きぬけにバナナ1本、珈琲1杯、ヨーグルト1杯のみで来たから
休憩の度に菓子パンを少しづつ流し込んでエネルギー補給をする。

案内書ではダイクラの登りが本コースの難所と書いて有ったが
朝の涼しい時間帯であったし、つい先日の浅草岳で体が慣れていたのか
生あくびをしながらひたすらに歩いていたらあっけなくダイクラを通過して
長い樹林帯の横断に突入した。
しかし、途中で垣間見た「平ケ岳」の姿はあまりにもうんざりとする遠い。
それからは幾度かの登下降を繰り返して白沢清水を過ぎると
樹林帯が終わった後の急登である「池ノ岳」を残すのみとなった。

森林限界を超えて稜線を歩き始めると盛りを終えた「シャクナゲ」の
群落が印象的だったし、おきまりの雪渓上部の雪解け後に咲いた「シタネアオイ」
「コイワカガミ」などが姿を見せ始めていた。
そんな花に見とれながらガレた滑りやすい岩稜帯を一歩づつ進んでいたら
ようやくピークに到着して、すぐに木道歩きが始まる。

2、3分で「姫ノ池」に着いたが先行者(中ノ叉コースからの)は見受けられずに
池の辺にあるテラスにザックをほおりだして写真撮影が始まった。

池と花と残雪を湛えた「平ケ岳」山頂付近にはたおやかな草原が広がっている
「姫ノ池」の辺には「チングルマ」「イワイチョウ」が咲き乱れ、
時折「ハクサンコザクラ」の姿も確認できる。
まだ雪が解けたばかりの様子で初夏の花ばかりだ。

昼食は「玉子石」で摂ることにして1kほどの木道をたどり
雪原やお花畑を楽しみながら「玉子石」に向かう。
途中、「中ノ叉コース」からの木道を合流して池塘をバックにした
奇岩「玉子石」に到着、それぞれがくつろいで昼食をとった。

11:00には下山を開始して途中の雪渓下で水を補給、
ややガスに巻かれ始めた山頂に別れを告げた。
無風で薄日の差す尾根道は暑さが身にしみて汗が流れおちる。
樹林帯では登る時教えられた「ユキササ」のほどよい茎を採取したり
雪解けが早かった根曲がり竹の林では出始めたばかりの「タケノコ」
を採ったりして単調な横歩きを紛らわせたが
「ダイクラ」からの痩せ尾根下りは目標物である国道の一部が常に
見えていたりするし、長い歩行時間で酷使した足腰が重い。

「こんなところを登ったけ」などとブツブツ云いながら
長い下降を終えた時はおもわず歓声があがったほどの感激。
振り返ると「ダイクラ」の頭はかなりの高みにあり、
「平ケ岳」はそこからさらに遠いわけで
長い間「天上の楽園」として健脚者のみを受け入れてきた
湿原とお花畑が広がる様を思い浮かべて頭を垂れた。

20070628_tamagoishi.JPG

玉子石と池塘

20070628_hiragadake.JPG

姫ノ池と平ケ岳山頂

20070628_hakusankozakura.JPG

咲き始めたハクサンコザクラ

About 2007年06月

2007年06月にブログ「魚沼通信」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2007年05月です。

次のアーカイブは2007年07月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.
Powered by
Movable Type 3.34