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2006年12月 アーカイブ

2006年12月05日

忘年登山と温泉

前夜から降り始めた雪が10cmほど積もった日曜日の朝
山の仲間と年に一度実行している「忘年登山」に出発する。
「忘年登山」を企画してからずっと栃木の山と温泉だったので
今年は群馬の山と温泉に変更しての山行である。

最初は「那須岳」と「三斗小屋温泉」、それから2年続けて
「奥塩原温泉」と「鶏頂山」や「日留賀岳」を歩いた。
いずれもそれなりに雪が積もっていてミニ冬山であったが
頂上を踏んだり、引き返したりと、昨今言われている「中高年登山」の
「無謀な登山」は行っていない。

今年も天気図は大雪の気配があり、
想定内であったが魚沼にも雪が積もり、少しばかり心配した。
ザックにはアイゼンやロングスパッツを入れたし
多少の雪中行軍は覚悟していたが、
関越トンネルを抜けると太陽が顔を出していた。
待ち合わせ場所の「赤木IC」から見える目的の「子持山」は
うっすらと降雪の跡があるものの積雪はほとんどないのが嬉しかった。

思ったよりも山の懐奥深くまで車で行くことができて
登山道の入口からすぐに急登歩きが始まった。
防寒具、フリース・ベストを脱ぎ捨てて結局は長袖の
ラグ・ジャーだけで歩き通したがそれなりに汗ばむ。
雑木林の葉は全て落ち尽くして足元でガサガサと音を立て、
友は「熊出没」の立て看板を気にして時折奇声を発している。
やがて「獅子岩」の異様な岩が眼前に現われて驚く、
若い頃に知合った群馬の山仲間が岩登りの練習場にしていたのは
この岩なのか?

登山靴用の靴下を忘れて車に常備していた「スパイク長靴」
で登った小生は思ったよりも岩が多い登山道で足元が気になった。
ついに「獅子岩」頂上直下で鉄梯子を登ることを諦めて
眼下に広がる上州の平野をぼんやりと眺めていた。
大きく蛇行する利根川、右手に林立する妙義山の奇岩、
尾瀬や日光の手前に広がる奥上州の山々が初冬の
乾いた空気のなかで見渡せた。

「獅子岩」から2つほどのピークを越えるとそこが「子持山」の頂上だった。
谷川岳の双耳峰は雪雲の中にあったが新雪に輝く上越国境の山々も
手にとるように見えたほどで、想像以上の景観である。
木々の枝には樹氷が張り付いてキラキラと輝き、
時折、上越国境から吹いてくる風に細かな風花が舞う。
なるほど忘年登山にふさわしい穏やかなひと時である。
各自が用意した昼食をとってからは長居はせずに
別ルートでの下山を始めた。

浅間山へのコースを大垂水で別れて渓谷沿いの
下山路を歩き始めると今度は「獅子岩」が左手に見えた。
皆の意見で「獅子」というよりは「鷲」の姿に酷似しているという
結論に達した。何度か源流から流れ出る渓流を横切りながら
下り降りて渓谷の出口にて「屏風岩」を見出した時点で
林道が現われて、無事に今回の山旅は終わった。

いずれも「中高年」といわれる年齢に達した4人の元若者登山家は
2台の車に分乗して今宵の宿である「四万温泉」へ向かった。
その夜は歴史ある湯と美酒に酔い、再びの山旅を約束し、
満喫して深い眠りに落ちた。

2006年12月09日

鴨鍋

今年は「鴨」が妙齢のご婦人2人とそれを仕留めた狩人そして弟子(メス犬)が
新潟市からこの魚沼の地にやってきた。
狩人は魚沼の地へのロケハン、ご婦人方は旧交を温めに、そして小生は
山小屋の主、兼ザ・調理人になることになった。

それは見事なグラマラスな肉付きで2羽がその肢体を横たわらせていた。
真っ赤な肉と脂が乗り切った皮が魅力的で、早く調理してくれとせがんでいる。
まてまてと切り易いようにしばし冷凍庫の中へ。
野菜など切って下拵えをした後に「神湯」へ向かう。

土鍋に入れた昆布もほどよく水分を吸っておおきくなっており
そこに白菜と豆腐、シラタキを入れた後に骨の付いたモモ肉を入れて火力の強い
ガスレンジでしばらく炊き上げる。
テーブルには他の野菜(水菜、セリ、春菊、ネギ、マイタケ)が並べられた。
大きな皿には厚く切られた「鴨」がキラキラと輝いている。
日本酒と醤油を注いでさらに野菜と肉を入れてからしばしの間待つことになる。

その間に自ビール、地ビールで乾杯が始まって、他に用意された
「牛スジ大根」「野沢菜漬け」「カキノモトの芥子和え」などに箸がむかう。
やがて土鍋からは芳香が漂い始めてGOがかかるや
おわんに溢れるばかりの野生の味、「鴨と野菜」が盛られる。
なんと滋養に満ちた野獣の味だろうか、白菜の甘味に鴨の肉汁が染み込んで
なんとも形容しがたい味わいが口の中に広がる。
ネギや豆腐にもそれぞれに鴨の味が調和されて素材単独の味よりも
その数倍、いや2乗3乗の旨みが生成されゆく。

肉と野菜が加えられてそのスープには濃縮されたエキスだけが浸透する。
骨が付いた肉を歯と指でそぎ落とし、その人差し指をしゃぶる醍醐味、
ビールで口の中を洗って再び「鴨肉」へ挑戦する。
なんという幸せな時間帯であろうか・・・。
やがてビールから日本酒の燗酒へと器が変わってペースも落ちる。
こうなると会話も料理の引き立て役になるわけで、
ハンターの鴨を撃つ話や猟犬の話に耳を傾けて夜は更けていった。
締めはやはり「うどん」でしょうと、ほんの1玉、「讃岐うどん」を入れて
濃厚な鴨汁に浮かぶ「うどん」をすする。

近くに住んでいた猟師が免許を返上してからは「山鳥」も「鴨」も
しばらく食卓にならばなかったが、ひょんな事で貴重な味を経験した。
暖冬で雪の無い魚沼であるが、友が暖かい極上の食材と訪れた今年の年末、
新しい年にむかって内臓に旨みを蓄えた、感謝!。

2006年12月11日

哀れ深山の熊

昨日、銀山平で釣り宿を営む若社長が拙宅を訪問した。
そのなかでの話で11月の中旬に今期の営業を終了して
冬ごもりの作業を終えて山を降りたのだけれども
あまりに降雪がないので畑へ「モミ殻」を蒔きに再度銀山に登ったら
なんと雪が積もった畑に熊が掘り起こした跡があったそうだ。
畑には何も残っていないのだが、よほどの空腹なのか
根菜の香りを目当てに掘り起こしたのではないかという。
このままでは「冬眠」もままならず、暖冬も手伝ってか
熊が山を彷徨する様が脳裏に浮かぶ。

他方、豊作で「白菜」や「大根」を重機で踏み潰したり、
風で落ちたリンゴが畑に放置されたりしている状況。
なんかおかしな世の中である。

2006年12月13日

冬の味覚

いよいよ新潟近海にも「真タラ」がやってきた。
久しぶりにお昼の食材を求めてスーパーに行ったら
「新潟産・真タラ」のアラが目に付いたので購入し、
「タラ汁」のメニューが夜のメニューに加わった。

ダイコンとニンジンの銀杏切り、ゴボウのささがき
豆腐とネギを加えたシンプルな「タラ汁」、
「真タラ」は新鮮なせいか臭みがなくて北海の旨みを味わった。
「寒ブリ」といい「真タラ」といい近海ものはほとんどが
市場に出回らずに高級店に直行してしまうのか、
庶民には手がだせない旬のものになっていたので
得がたいチャンスであった。

ダイコン、ネギ、白菜など冬野菜は地産地消が理想である。
先日降った雪の下から「雪下大根」を収穫したらしく
形は不ぞろいながら美味そうな大根を購入。
これからは野菜たっぷりの鍋物が美味い季節だ。
民はささやかな楽しみを味わうことにしよう。

2006年12月17日

つかの間の里山訪問

12月15日午前、あまりの好天気に里山への
トレーニング登山を試みた。
風もなく、快晴ではないものの青空が見え始めたので
9:00頃から準備を始めて9:30には家を出た。
この時期に雪がなく、晴れた日は珍しい、
他の登山客がいるかな?と思ったが
最後まで誰にも会わなかったが、残雪の中に足跡があった。
多分この1、2週間の間に同じ思いの人が登ったのだろう。

葉が全て落ちてしまった登山道は妙に見晴らしがいい。
歩き始めて10分で半袖のTシャツ1枚になったほどで
気温は10度くらいであろうが、例年の暦では信じられない天候。
いつもよりは2分の遅れをとったが、途中で立ち止まったので、これは想定内。
やはり体を動かして汗をかくのはいい気分だ、
水を飲み、リンゴを齧り、熱い珈琲を啜る。
魚沼の里は穏やかな師走の様相で眼下に広がっている。
これが本当に12月中旬なのだろうか?

2年続いた豪雪のイメージが強いせいか
なんとなく信じられない年末のひと時である。

 

2006年12月28日

ようやく雪が

2年続いた豪雪も切ないものがあるけれど
雪の無い「魚沼の正月」も悲しい。
そんな思いが通じたのが15:00、北からの風が強まって
18:00にはついに雪が降り始めた。
これでスキー場やそれを取り巻く業者、除雪スタッフ
それぞれが生活の糧を得たのだと思う。
それはまるで乾季のサバンナで雨季を待ちかねた
草食動物やそれを狙う肉食動物が如く・・・。
さて小生はどのカテゴリに位置するのかいまだに
軸足が定かでないが、少なくとも雪や雨は嫌いではない。
水は人類を含めて地球には不可避の存在なのだから・・・。

明日の朝には30cmを越える降雪が、明日中には1mを
越える積雪があればこの年末年始は雪国らしい
風景が広がるだろう。

薪ストーブの中で乾いた薪が爆ぜる音だけが響く
年末らしい降雪が続いている夜である。

2006年12月30日

久しぶりの降雪

量は少ないけど、よく降りました。
珍しく乾いた雪(つまり低温)がスコップに纏わりついて
いつもと勝手がちがったけどもいい汗をかきました。
1昼夜で風景が違ってしまう醍醐味はやはり雪国ならではでしょうか。

薪の消費量が増しそうですが、今年の年末年始はほどよい
雪景色のなかで暖かい薪ストーブのありがたさを感謝しています。
昨日は紅梅の鉢を屋内に入れたので膨らんだ蕾は
数日後には開花するでしょうし、雪割草は暖かい部屋で冬眠中です。
アイヌネギの鉢はすっぽりと雪の中ですからこれは雪解けまで
当分の間お休み。
いよいよ冬本番の雰囲気になりました。

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