ホップの収穫
第一次分の「ホップ」の収穫を終えた。
数年前に知人から譲り受けた苗から増えた「ホップ」、
そう、ビールの苦味や香り付けに調合されるあの「ホップ」である。
ハーブ系であろうその香りは実を積んでいる手にその香りが移って
なんともいえない香りが周りに漂った。
一粒づつ手摘みで丹念に収穫したそれは
初秋の乾いた風と残暑の太陽の下で程よく乾燥して
今大きなザルのなかで利用される機会を待ち受けている。
雪解けすぐから芽を伸ばし始めて家の東側半分ほどの壁に
蔦をめぐらして8月初旬に花を咲かせ順番に結実していった。
自ビールを造り始めて10年以上の年月が流れたが
1年のうち春と秋の限られた時期しか自然発酵させないので
その少ないチャンスを失うと半年待つことになってしまう。
そんなわけで、この数年は以前ほどのペースで作らなくなり、
それでも1、2年前から自家栽培の「ホップ」を使っている。
(外国製の乾燥してプレスしたものが市販されているが)
夏も終わって気候も最高である、そろそろ秋の仕込み時期であろうか。
資料を読むと実を2房ほど入れて「ハーブティ」を味わうと
精神が落ち着くとか、もちろんビールの添加物としては最高である。
北は北海道、山形、会津と国内メーカーむけに「ホップ栽培」が
盛んな地域はあるがこの魚沼市でも十分に生育しているから不思議だ。
決して寒冷な土地のみを好むわけではないようだ。
収穫時にこぼれた種が回りの飛び散ったのか
いろんな場所に成育そ、グミの木やマルメロの木にも絡んでしまった。
やはり太陽の光を浴び易い高い場所に伸びようとするらしく
平地を這った茎は自然淘汰されて木に絡んだ茎は元気がいい。
第二時収穫はそれらを2週間後くらいにしようと思っている。
温暖化緩和にむけて建物の外壁に蔓性植物を絡ませる実験が
都会では行われているらしいが拙宅では数年前からテラスを
藤蔓が鬱蒼と覆い隠し始めたし朝日のあたる東側には「ホップ」
今のところ西側には「簾」をかけているが、ここに他の蔓性の
植物を絡ませることができれば緑に囲まれた夏を過ごせる。
今年の夏もクーラーを導入せずにすませた。
むなしい抵抗でしょうか。
収穫を待つホップ
ザル一杯の収穫