権現堂山訪問
この春、初めての権現堂山に登った。
雪が多いシーズンだったので装備に悩んだ末に
小生はスパイク長靴にピッケル、友は登山靴にアイゼンとなった。
戸隠神社の境内はまだ1m以上の残雪の下にある。
完全に隠れた石段の道をたどって登山口にとりつくが
最初から雪の壁にぶつかった、ピッケルを使って夏道の出合を確保。
なぜか雪があったのはそこだけで尾根道は3合目まで雪はなく、
早くも「イワウチワ」や「カタクリ」が咲いていたり木々の新芽が芽吹いている。
雪が現れてくると小さな雪庇が出来ていたり、
痩せ尾根に張り付いた残雪の上を歩くスリルやこの時期独特の山歩きが楽しめる。
4合目以上はまだ雪が全体を覆っていて、わずかに木々の梢だけが雪上に出ている。
夏道は急斜面をトラバースして「弥三郎清水」を経て岩の間をぬけるのだが
遠くから見た感じだと正面の急斜面を直登するのがいいなと思ったら
先行する単独行の人影が最後の難関と思われる雪壁に取り付いている姿が見えた。
当然ながら先行者のトレースを利用させてもらって直登し始めた。
ピッケルは半分ほどが雪の下に突き刺さるので急斜面でも安定感は抜群、
友はアイゼンを利かせてストックワークで先行するが、時折立ち止まる。
ほんの200mほどの雪壁であるが斜度は45度を超えている感じだ。
大きな岩の横をすり抜けてようやく頂上直下の潅木帯に到着、
あとは緩い斜面のゆるんだ雪の上をズボズボと歩いて頂上へ向かう。
頂上は幾つかある大きな岩がかろうじて頭を出しているだけの雪量であったが
岩は乾いていて気温も高い、風もなくゆっくりと休むことにした。
360度の展望はすばらしい。
越後三山や守門、浅草、遠くには巻機、谷川岳の姿もしっかりと捉えられた。
ほんの数箇所であるがブナの新芽が淡い緑の葉を開いている木々が見受けられる
この里山の雪で覆われた斜面、あと数日で山全体が残雪と淡い緑が点描される
見事な絵画が展開される。